フローリング張り替えの費用と進め方を徹底解説
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「そろそろフローリングをどうにかしたい」と思いながら、費用や工法がよくわからず、なかなか一歩踏み出せない——そんな方も多いのではないでしょうか。
マンションのフローリング張り替えは、費用相場・工法の選び方・管理規約との兼ね合いなど、戸建てとは異なる注意点があります。この記事では、初めてリノベーションを検討する方に向けて、知っておきたい基礎知識をわかりやすく整理しました。
マンションのフローリング張り替えでできること・できないこと

フローリングの張り替えを検討するとき、まず「自分の状況で工事できるのか」「どこまで改善できるのか」を把握することが大切です。マンション特有のルールもあるため、症状の確認と管理規約のチェックを同時に進めましょう。
張り替えで改善できる症状の目安
フローリング張り替えで解消できる症状には、次のようなものがあります。
- 表面の傷・汚れ・色あせ(日焼けや摩耗によるもの)
- 歩くたびに感じるギシギシとした軋み音
- 床材の反り・浮き・剥がれ
- 水まわり付近のシミや腐食
- 古くなった素材による断熱・防音性能の低下
一方、床下の構造材(根太・大引)が腐食していたり、マンションの建物の構造部分にひび割れがあるような場合は、床材だけを替えても根本的な解決にはなりません。「フローリングを踏むとぶかぶかと沈む感触がある」「特定の場所だけ極端に音が響く」といった症状があるときは、下地の状態も含めて専門業者に診てもらうことをおすすめします。
築年数や使用状況によっても傷みの程度は異なりますが、目安として築10〜15年以上が経過しているフローリングは、表面の劣化が進んでいることが多く、張り替えを検討するタイミングとして適切です。
マンションならではの制限(管理規約・防音規定)
マンションでフローリングを張り替える際は、管理組合が定める管理規約と使用細則の確認が欠かせません。特に注意が必要なのが「防音等級(遮音等級)」の規定です。
多くのマンションでは、床材に使用できる遮音等級を「LL-45以下」や「LL-40以下」などと定めています。この数値は小さいほど防音性能が高く、規約に満たない素材を使うと管理組合から是正を求められるケースもあります。
また、工事そのものに管理組合への事前申請・承認が必要な場合がほとんどです。工事前に書類を提出し、承認を受けてから着工するのが一般的な流れです。
注意点をまとめると、以下の通りです。
- 管理規約・使用細則で指定された遮音等級の確認
- 工事前の管理組合への申請と承認取得
- 工事可能な時間帯・曜日の制限(騒音配慮)
- 共用廊下や搬入経路の養生義務
これらは物件ごとに異なるため、リフォーム会社に相談する前に、まず手元の管理規約を確認したり、管理会社や管理員に相談したりしておくとスムーズです。
フローリング張り替えの費用相場

「いったいいくらかかるの?」というのが、多くの方が最初に気になる点ではないでしょうか。費用は工法・床材の種類・部屋の広さによって大きく変わります。ここでは工法別の比較から床材の選択肢まで、費用の全体像を整理します。
工法別の費用比較(張り替え工法・重ね張り工法)
フローリング張り替えの工法は大きく2種類あり、費用にも差があります。
| 工法 | 概要 | 費用の目安(6畳あたり) |
|---|---|---|
| 張り替え工法 | 既存のフローリングをすべて撤去し、新しい床材を施工する | 12〜25万円前後 |
| 重ね張り工法(上張り工法) | 既存の床材の上から新しい床材を重ねて張る | 8〜15万円前後 |
張り替え工法は撤去・廃材処分の費用が加わるため割高になりますが、下地の状態を確認・補修できるという利点があります。重ね張り工法は工期が短く費用を抑えやすい一方、床の高さが上がる(一般的に5〜12mm程度)ため、ドアの開閉や段差に影響が出ることがあります。また、下地の状態に仕上がりが左右されることも懸念点の一つです。
費用はあくまで目安であり、マンションの立地・既存床材の撤去の難しさ・下地補修の有無によっても変動しますので、マンションリフォームの実績が多いリフォーム会社への見積をおススメします。
床材の種類別・費用の違い
床材の選択肢によっても、費用と仕上がりは大きく異なります。代表的な素材と特徴を比較してみましょう。
| 床材の種類 | 特徴 | 材料費の目安(1㎡あたり) |
|---|---|---|
| 複合フローリング(合板) | 木材を薄く重ねた合板に突き板を貼ったもの。安定性が高く、マンションで最も一般的 | 4,000〜8,000円 |
| 無垢フローリング | 天然木を1枚板で加工。質感・経年変化が魅力だが、調湿による収縮・膨張に注意 | 8,000〜20,000円以上 |
| クッションフロア | 塩化ビニール製で水に強く、施工しやすい。フローリングより安価だが質感は異なる | 3,000〜6,000円 |
| フロアタイル | 石材・木目調のビニール素材。デザインの自由度が高く耐久性も良好 | 5,000〜10,000円 |
マンションでは防音性能の基準を満たす製品が限られるため、選べる床材の幅が戸建てより狭くなる場合があります。特に無垢フローリング・クッションフロア・フロアタイルなどは遮音性能が低いことが多く、管理規約の遮音等級をクリアできないケースもあるため、事前の確認が必要です。
工期の目安
フローリング張り替えの工期は、工法と部屋の広さによって変わります。一般的な目安は以下の通りです。
- 重ね張り工法(6〜8畳):1〜2日程度
- 張り替え工法(6〜8畳):2〜3日程度
- LDK全体(20畳前後):3〜5日程度
工事中は該当の部屋が使えなくなるため、家具の移動や仮住まいの段取りも含めてスケジュールを組む必要があります。マンションでは管理組合への申請期間(通常1〜2週間程度)も工期に含めて考えておくと安心です。
工事そのものの日数は短くても、「申請→承認→業者手配→工事」という流れを踏まえると、検討開始から実際の工事完了まで1〜2か月程度を見ておくのが現実的です。
マンションのフローリング張り替えで失敗しない工法の選び方

「重ね張りと張り替え、どちらを選べばいい?」という疑問は多くの方が持ちます。どちらが正解かは、床の状態・予算・管理規約の3つによって変わります。各工法が向いているケースと、マンション特有の確認事項を整理します。
張り替え工法が向いているケース
既存のフローリングを撤去して新しく施工する張り替え工法は、次のような状況に適しています。
- 床の軋みや沈みがあり、下地の状態を確認・補修したい
- 腐食やシミがひどく、撤去しないと臭いや衛生面の問題が残る
- 重ね張りによる床の高さアップがドアの開閉や段差に影響する
- 現在の床材が厚く、重ねるとさらに高くなってしまう
- 床全体をリセットして、仕上がりをフラットにしたい
費用は重ね張りより高くなりますが、「せっかくリノベーションするなら根本からきれいにしたい」という方には、長期的な満足度という面で張り替え工法が向いているでしょう。特に築20年以上のマンションでは、下地に想定外のダメージが隠れていることもあるため、開けてみて初めてわかる問題への対処がしやすいのも張り替え工法の強みです。
重ね張り工法が向いているケース
重ね張り工法(上張り工法)は、既存床材の状態が比較的良好で、以下の条件に当てはまる場合に向いています。
- 下地に問題がなく、表面の劣化だけが気になる
- 費用をできるだけ抑えたい
- 工期を短くしたい(引越しや入居の時期が迫っている)
- 廃材の搬出に制限がある(マンションの搬出経路が狭い等)
重ね張りの注意点として、床の高さが上がることへの対処が必要です。施工前にドアの下部やフローリングとの取り合い部分(敷居・建具の下枠など)を採寸し、必要に応じてドアの調整工事が発生します。費用を安く抑えようとしたのに、追加工事で想定外の出費になるケースもあるため、見積もりの段階で確認しておくことが大切です。
マンションで注意すべき防音等級の確認ポイント
マンション特有の注意点として、床材の遮音等級は工法選びの前に必ず確認すべき項目です。
遮音等級(LL値)の見方は次の通りです。
- LL-45:一般的なマンションで多く求められる基準。生活音(スプーンを落とす音など)が聞こえにくい
- LL-40:より高い防音性能。上位グレードのマンションや規約が厳しい物件で求められることがある
数値が小さいほど性能が高く、マンションの管理規約に記載されている等級以下の製品を使わなければなりません。「気に入った床材があっても、遮音等級が合わず使えなかった」というケースはよくあります。
床材を選ぶ前に、管理規約の遮音等級を確認 → その基準を満たす製品の中から選ぶ、という順番を守ることで、選んだ後に「使えない」と判明するトラブルを防げます。リフォーム会社に依頼する際は、遮音等級の確認と適合製品の提案を最初から依頼するとスムーズです。
費用を抑えるためのポイント

フローリング張り替えの費用を少しでも抑えたいと思うのは、当然のことです。ここでは、実際に活用できる2つの方法をご紹介します。
複数の部屋をまとめて依頼する
フローリング張り替えの費用には、工事の「段取り費用」(職人の移動・道具の準備・養生など)が含まれます。1部屋ずつ依頼すると、そのたびに段取り費用が発生しますが、複数の部屋をまとめて依頼することで、1部屋あたりのコストを下げられることがあります。
例えば、リビングと洋室2部屋を同時に依頼した場合、それぞれ別々に発注するよりも合計費用が10〜20%程度安くなるケースがあります(業者や規模によって異なります)。
「今すぐ全部屋は難しい」という場合でも、2〜3年後にほかの部屋もリノベーションを予定しているなら、前倒しでまとめて依頼する選択肢も検討してみてください。長期的な視点では、まとめて依頼した方がトータルコストを抑えられることがあります。
信頼できる業者の選び方

フローリング張り替えの成否は、業者選びで大きく変わります。価格だけで選ぶと、施工品質や管理規約への対応が不十分なケースもあります。ここでは見積もりの見方と、マンション実績を重視すべき理由をお伝えします。
見積もりで確認すべき項目
見積書を受け取ったとき、「総額しか書いていない」「内訳が大まかすぎる」場合は注意が必要です。信頼できる業者の見積もりには、以下の項目が明記されています。
- 既存床材の撤去・廃材処分費(張り替え工法の場合)
- 下地補修費(必要な場合)
- 床材の材料費(製品名・品番・単価が明記されているか)
- 施工費(工法・面積あたりの単価)
- 建具調整費(重ね張りの場合はドア下部の調整が必要なことも)
- 養生費・搬入出費
「なぜこの費用が発生するのか」を口頭でも説明してくれる業者は、対応の誠実さの目安になります。逆に、質問をぼかした回答しか返ってこない場合は、別の業者にも見積もりを取ることをおすすめします。
マンションリノベーション実績の確認が重要な理由
フローリング張り替えを戸建て専門の業者に依頼した場合、管理規約への対応や防音等級の知識が不十分なケースがあります。マンションでは「規約に合わない床材を使ってしまった」「管理組合への申請をしていなかった」といったトラブルが実際に起きています。
このため、マンションリノベーションの実績が豊富な業者を選ぶことが、後悔しない選択につながります。確認すべきポイントは次の通りです。
- マンションの施工実績が豊富か(件数・事例を確認)
- 遮音等級に対応した床材の提案ができるか
- 管理組合への申請書類の作成・サポートをしてくれるか
- アフターサービス・保証の内容が明確か
リノベーション専門会社であれば、これらをまとめてサポートしてくれることが多く、初めての方でも安心して進めやすい環境が整っています。あなぶきデザイン&リフォームのようなマンションリノベーションに特化した会社への相談も、選択肢のひとつとして検討してみてください。
まとめ

マンションのフローリング張り替えは、費用・工法・管理規約の3つを軸に考えることが大切です。
工法は床の状態に応じて「張り替え工法」か「重ね張り工法」を選び、床材は管理規約の遮音等級をクリアするものの中から選ぶ——この順番を守るだけで、よくあるトラブルの多くを防げます。
費用を抑えたいなら、複数の部屋をまとめて依頼することや、補助金制度の活用も視野に入れてみてください。そして何より、マンションリノベーションの経験が豊富な業者に複数見積もりを取ることが、満足のいく仕上がりへの近道です。
「まずは話を聞いてみる」という気持ちで専門家に相談することで、漠然とした不安が具体的な計画に変わっていくはずです。
フローリング張り替えについてよくある質問

フローリング張り替えの費用はどのくらいかかりますか?
工法・床材・部屋の広さによって異なりますが、6畳あたりの目安として、重ね張り工法で7〜15万円前後、張り替え工法で10〜20万円前後が一般的です。使用する床材のグレードや下地補修の有無によってもさらに変動するため、複数社に見積もりを取ることをおすすめします。
賃貸マンションでもフローリングの張り替えはできますか?
賃貸マンションの場合、床材の変更はオーナー(貸主)の許可が必要です。原則として入居者が独断で工事を行うことはできません。退去時に原状回復を求められる可能性もあるため、まずオーナーや管理会社に確認してください。
重ね張り工法で床が高くなると、どんな問題が起きますか?
一般的に5〜12mm程度床が高くなります。ドアが床に擦れて開閉できなくなることや、隣接する部屋との間に段差が生じることがあります。施工前に建具の下部を採寸し、必要に応じてドアのカット調整工事を行うことで対処できます。
マンションのフローリング張り替えに管理組合の許可は必要ですか?
ほとんどのマンションでは、フローリングの張り替えには管理組合への事前申請と承認が必要です。使用する床材の遮音等級の証明書類を添付して申請するのが一般的です。管理規約や使用細則を確認し、工事前に必ず手続きを行ってください。
工事中は部屋に住んでいられますか?
工事中の該当部屋は使用できませんが、他の部屋に住みながら工事を進めることは可能です。ただし、騒音や粉塵が発生するため、1〜2日程度は生活に支障が出ることがあります。LDK全体を一度に工事する場合など、状況によっては仮住まいを検討する方もいます。事前に業者と工事の進め方を相談してください。